第3回学術研修会のお知らせ

 時下、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
 本研修会は、スキナーが体系化づけた行動分析学をヒューマンサービスに応用した応用行動分析学に基づいた脳卒中片麻痺患者の理学療法における分析と介入を学びます。神がかり的な分析と介入により、経験の浅い理学療法士にはとてもできず、患者・家族や医師・看護師にも説明できないような分析と介入ではなく、行動・学習の原理に沿った分析と介入パターンに従って進めることにより、非常に理解しやすい、説明しやすい分析と介入となっています。
 具体的内容としては、応用行動分析学の基礎、神経生理学的背景のほか、①重度片麻痺はじめ、Pusher症状、半側空間無視、失語症、認知症などを合併した動作練習も苦慮する(トランスファー手順の学習がなかなか進まないなど)患者への対応、②できる・できそうなこともやってくれない・拒否する(歩行もある程度できるのにやってくれない、リハビリ室に来てくれないなど)患者への対応などの通常の対応では介入が困難となりやすい2つのパターンへの対応を通じて、この介入方法がリハビリテーション効果を最大限に引き出す可能性があることを実感していただければと思います。また、これらの分析と介入は明解であり、患者や家族、医師や看護師への説明もわかりやすく、患者への動機づけにも有効です。
 なお、この理論は新人・若手教育、臨床実習教育にも活用でき、すべての行動に共通した原理であり、職場管理、臨床実習の研修会でも紹介されています。
「いままであきらめていた患者の理学療法が動き出す」、そんな可能性を拡げる研修会になれば幸いです。つきましては、活発なディスカッションの場となりますよう、多数のご参加をお願いいたします。

テーマ:応用行動分析学を用いた脳卒中片麻痺患者への理学療法分析と介入

日時:2020年11月28日(土)14:00~17:10

講師:了德寺大学 教授 加藤 宗規 氏

会場:オンラインにて実施

対象:理学療法士等

参加費:1,000円(会員)、1,500 円(非会員)

定員:100名

振込先:申し込みされた方に通知いたします。

参加申込方法:QR コードから申し込みをお願います。

参加申込〆切:2020年11月19日(木)

主催:公益社団法人石川県理学療士会

※詳細およびQRコードの記載されたpdfファイルはこちらから↓
https://www.ishikawa-pt.com/file/2020/2020_Nov._3rd_IPTA_Workshop_1.pdf